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#06 転勤未経験者×経験者 【事業所配属×change】

転勤未経験者 米穀部現業職 
大崎 和人
Kazuto Osaki
2018年入社
転勤経験者 米穀部営業職 
高橋 永遠
Towa Takahashi
2017年入社
中越営業部米穀課で働く、営業職と現業職の2名の対談です。
職種の違いによる働き方や心構えの違い、地元で働くことについてや転勤経験による考え方の変化など、若手世代の二人に語り合ってもらいました。
(本記事は、2022年1月実施の対談に基づき作成したものです)
―はじめに、担当する業務内容を教えてください。
私は現在、酒粉製造業務を担当しています。酒米を搗精(とうせい ※1)して発生した糠を、依頼された白度(はくど ※2)に仕上げる作業です。製造した商品は、加工食品などの原料になります。現在入社4年目ですが、酒米搗精の機械を動かすオペレーター業務や米粉製造業務に従事し、今年から今の仕事に就きましたので、まだまだ勉強中です。
 ※1 搗精…玄米の糠層を削り取ること
 ※2 白度…米の白さを表す指標
私は、玄米の仕入販売を行っています。農家や集荷業者から商品を仕入れ、米穀店へ販売する仕事です。米穀事業は大きく分けて玄米関連と精米関連がありますが、今は主に玄米に関する業務を担当しています。
―仕事のやりがいや面白み、難しいところはどんなところですか?
自分が製造した原料が煎餅など最終商品として身近な店舗で陳列されているのを見たとき、それを誰かが購入してくれているんだろうなあと想像して、一生懸命やっていてよかったと感じます。難しいのは、相手が農作物だというところですね。製造する機械の動かし方のマニュアルがあったとしても、原料となる米はそれぞれ個性があり、同じ手順で製造しても同じ商品にはなりません。それを見ながら原料の組み合わせなどを自分で考えて進めていくのが、この仕事の難しさであり、やりがいにも繋がっていると思います。
おお~、職人っていう感じが伝わってきますね!
私の場合は、仕入れて売るという卸売販売なので、とても付加価値を乗せづらい業務です。商品自体は競合先と差別化しにくい環境のなかで、価格だけではなく、市況情報の共有やお問合せへの対応速度、納品までの段取りなど、自分にできるサービスは何かを考えてお客様との信頼関係を築いていくことが、営業として最も大切なことだと思っています。『商品を買いたい』ではなく、『高橋から買いたい』と言っていただけた時は、何度でも感動してしまいます。難しいからこそやりがいがあり、もっともっと、お客様と笑顔を共有するようなシーンを増やしていきたいですね。
―お互いの担当業務について感じることを教えてください。
営業職については、初対面の人と新たな関係を築くということについて、漠然と難しそうだなと感じます。私の業務はどちらかというと自分との戦いで、良くも悪くもそれは自分次第でどうにかなるものだとも思えます。自分で段取りや予定を決められるというか。いま高橋さんの話を聞いていて、営業はやっぱり人との対話のうえに成り立っていて、自分ではなく相手がどう考えるかということを意識しなければならないというところが大変だろうなと思います。
いま対談していて、大崎さんはトークが上手くて営業職も向いていると感じますよ!私は営業職について5年目ですが、新規訪問は今でもドキドキしますからね(笑)
大崎さんの業務については、機械を動かすマニュアル的なイメージがありましたが、実際にはかなり専門的な知識や技術が必要な業務だということを理解しました。自分で考えて段取りを組んでいくということについても、担当者としての裁量や責任を伴うものですね。後輩ですが、職人の雰囲気がビシビシと伝わってきます。
―では続いて、お二人が考える地元で働くことの魅力を教えてください。
私は、実家から中越営業部まで車で10分程度の地元民ですが、やはり土地勘があるというか、これまで過ごしてきた景色のなかで働くことは大きな安心感があります。実家暮らしについても、支えてくれる家族がいることで仕事に集中できますし、近所に親しい友人達がいることで休日が充実したり、自分に合っていると感じています。
私は、大崎さんほど地元民ではありませんが、それでも中越地区として考えた時には、地域の特産品など地元ならではの良さを発信できることに魅力を感じています。地元を盛り上げたいという、使命感…と言ったら大げさですが、やはり地域ことをPRしていくのは、その地域で暮らす人の役割だろうと考えています。私の実家は魚沼精米工場のある南魚沼市なのですが、現在担当している業務エリアは、まさに魚沼地区中心なので、地元で働いている感覚は強くあります。魚野川と八海山を感じながら、日々営業車を走らせています!
―お二人にとって、地元とは何ですか?
難しい質問です(笑)私にとっては、生まれてからこれまでずっと育ってきた場所なので、こういう土地をふるさとと呼ぶのだと思います。誰にとか、何に、というのは具体的ではありませんが、漠然と恩返しをしたい気持ちがあるというか、そんな思い入れのある場所です。
私は、父と母と地元から産まれたと思っています(笑)小さいころから山や川で遊んでいましたし、魚沼の自然に囲まれて育ったので、当たり前の景色そのものが地元という感じです。
―では、地元から離れることをどう思いますか?ポジティブな要素もネガティブな要素もあると思いますが。
私は、今のところ地元から離れたくない思いは強いです。実家から通勤したい…というと怠けているみたいですが、正直なところ、ひとりで家事をしながら働いている自分をあまり想像したことがないです(笑)あとは、兄弟が仕事で地元にいないので、両親のそばにいたいというのもありますね。一方で、ひとり暮らしについてもやってみたら楽しいかもしれないし、世界が広がって新しい発見がありそうな気もします。
やっぱり初めての土地に馴染めるかという不安はありますよね。仕事についても生活についても、どういう環境か分からないことが不安の種だと思います。ただ、地元の魅力を発信するということについては、地元から遠い場所で、その良さをPRするというのもやり方のひとつですよね。仕事を通じて人脈も広がりますし、生活基盤だけに捉われずに、改めて自分がやりたいことを考えてみる機会になると思います。またプライベート面でいえば、知らない街を散策したり、自分好みのお店を発見したりという、地元を離れて初めて知ることもたくさんあると思うので、それはポジティブに考えられそうな気がします。
転勤についてどのように考えていますか?そもそも、なぜ転勤が必要なのでしょうか?
ぼんやりとですが、適材適所ということだと思います。業務に必要な知識や技術があるとか、あるいは新しい経験を積んで勉強してほしいという要素もあると思います。
会社は組織なので、業務に合わせて人員補充や戦力確保をしなければならないですよね。大きな組織になるほど、人材の配置はバランスを考えながら、個人の成長と併せて考えられているのだと思います。
―大崎さんは、転勤してみたいですか?
自分の知識や技術が求められているのであれば、もちろん転勤先で一生懸命働きます!とは思っていますが、本音を言えば、あまり遠い場所は嫌だなあと思います(笑)転勤の経験がなく、仕事についてもプライベートについても不安があるので、何かあった時にはいつでも地元に帰ってこられるような距離だとありがたいですね。
私は、入社2年目で中越営業部から新潟営業部へ転勤になりました。辞令を受けた時は、正直ネガティブな気持ちもあったというか、不安が大きかったですね。どちらかと言えば行きたくないと思っていました(笑)ただ、社員同士が気さくに話す当社の社風もあって、職場にはすぐ馴染めましたし、新しい環境で様々な意見や価値観に触れたり、新たな経験を積み知識を増やすというのは、営業マンとしてのスキルアップに繋がっていくことを実感しました。いま振り返ってみると、本当に良い経験になっていると感じます。
なるほど…。まだ想像できない部分もありますが、経験者の意見を聞くと、ポジティブな要素も考えられますね。自分自身のスキルアップに繋がるというのは、大切なことですよね。
―続いて、中越営業部の良いところを教えてください。
中越営業部は、全体的にフレンドリーな雰囲気だと感じています。もちろん仕事は真面目ですが、少し立ち話をする時などは、みなさん気さくで話しやすく、一体感があると思います。
そうですね、よく会社案内などで『風通しの良い職場』という単語を目にしますが、私としては、中越営業部はその想像の3.1倍程度は風通しが良いと感じています(笑)
風、通り過ぎですね(笑)
でも本当に、部署の壁なども感じることもありませんし、特に同世代のみなさんとは、誰にでも相談できる雰囲気です。
そうだよね。そして、締めるとこは締めるというか、和気あいあいとしているだけではなく、真面目なシーンではみなさんパリッとしているところも、改めて素敵だなあと思います。
―では、自分が中越営業部でやっている仕事が、地域や地元に貢献している実感はありますか?
新潟県のイメージはやはりお米であり、日々の業務でそれに携わっていますので、少しかもしれませんが地元に貢献できている、そういう仕事をしているという意識はあります。日本人なら誰もが知っているような商品の原料製造に関わっているというのは、やりがいに繋がっています。
そうですね。例えば、私が販売した玄米が米穀店様のオンラインショップなどを経由して全国に出荷され、レビューなどで魚沼産コシヒカリが高評価されている場面では、自分の仕事が全国の消費者とお米を通じて繋がっていることを実感します。全体量から見れば僅かだとしても、私が流通させた魚沼産コシヒカリが全国に出荷されている、というのは地域貢献という視点でも大きなやりがいになっています。
―いいですね、それでは最後にChange(変化)することについて聞かせてください。
―職場環境の変化は、自分にとってどのような影響がありますか?
労働基準法の見直しなどで、有休消化が義務化されるなど、働き方を考える機会は増えています。業務をスムーズに進めるためには、漫然と消化するのではなく、これまでよりもペース配分や効率を考えて、計画的に取り組まなければならないと感じています。その結果として、業務が円滑に回り、自分の時間も増えて、ワークライフバランスが充実するようになればよいと考えています。
良いこと言いますねえ…。私が言ったことにしてほしいですね(笑)
『変化』を転勤という軸で考えた場合は、職場環境の変化をいかに自身のスキルアップに繋げられるかということだと思います。あらゆる変化をチャンスと捉え、成長のきっかけにしていけるか。あるいは、そういうことを見つめ直す機会にしていきたいですね。
時代や市場の変化に合わせて、変えていかなければならない部分はどんなところですか?
例えば、コロナ禍に直面して食品ラップを製造していた企業がマスクの製造を手掛けるなど、市場ニーズに敏感に反応し、対応していける企業でありたいですよね。簡単なことではありませんが、当社であれば、やはりお米を介して消費者ニーズを満たすような新規事業や関連事業の裾野が広がっていくとよいですね。
現在、当社内では課題ごとに様々なプロジェクトチームが組まれて、幅広い世代が参画するようになっていますが、我々の想像を超えてニーズは多様化していきます。一部の専門家の経験値だけではなく、若手の感性であったり、専門分野ではない人間の新しい意見なども取り入れて、より柔軟な発想で新たな価値を創り出していければと思います。
地元で働くこと、転勤について、市場の変化についてなど、多岐に渡るお話ありがとうございました。
お二人の地域貢献とワークライフバランスの両立を祈念致します!
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